生物と海

 今朝、実家からメールが届いた。何でも、向こうでは朝の気温が氷点下13度だとか。毎年一番冷え込む頃には零下15度くらいにはなるのは覚えているが、それは頭でのこと。予報をみてる分では、東京は零度を下回る日はないようだ。それなりの服装をしていれば、大して寒いわけではないのだが、それにしても一気に15度差である。年末の帰省が恐い。

 実家にいた頃には、冬でも制服の上にコートを着ることはあまりなかったし、私服でも今と比べてそれほど着込んでいた覚えはない。あの頃は実家の、今は東京の季節に伴う気温変化に身体が馴化したということだろうか。生物の調節機能は強いものだ、と思う。

 ついでにいえば、東京と実家の標高差は700m程。100m辺り0.6度の気温低下で計算しても4.2度しか差がないはずだし、多分フェーン現象も関わってくるから、標高による気温変化では15度の差は説明しきれない。あとは、海水の存在か。まさに天然の恒温槽である。どんな暖房よりも、海が東京の気温を支えているのだ。