Starship Troopers

 友人からStarship TroopersのDVDを借りた。上映当時、
「視覚化不可能と言われたあの名作が遂に!」
という映画のキャッチコピーに惹かれ、原作「宇宙の戦士」(早川文庫SF)ロバート・A・ハインラインを読んだ自分としては、ある意味印象に残っている映画である(映画の写真が入った版はかなり値上がりしたんだが、幸い前の版で手に入れられた)。
 原作と大幅に変わって(つまらなく)なっていたり、非活字メディアの限界を感じさせられたりと、この手のSF原作のハリウッド映画化にはあまり良いイメージがなかったので、あまり期待せずに見始める。

 面白い!

 ストーリーは多少端折ってあるのは当然としても、原作の抑えるべき所はほとんど抑えているし、映像としてもなかなかいいでき。ハリウッドお得意の、変に恋愛を強調するようなところもなく、かなり満足のいく出来である。サイコメトラーの親友や、同隊に所属する同級生がいたかどうかは記憶が怪しいところではあるが、原作を実家においてきているので確認不可能。なかったとしても、悪くはない変更点だろう。
 楽しみにしていたパワード・スーツが見られなかったのは残念だが、その分さっ引いても大満足の一作である。調子に乗って、他のSF映画も見てしまおうか。「我はロボット」(早川文庫SF)アイザック・アシモフ原作の「アイ・ロボット」(酷い邦題だ!)辺りを見て幻滅するのが落ちか。

注)
戦争賛美の作品を褒めちぎってしまったので、一応断っておくと、娯楽として面白いのであって、その思想とは無関係です。ポスト9.11時代には色々と良くないかも。まぁ、原作自体ベトナム戦争時代のものなのだが。