黎明に琥珀はきらめく
- 作者: 雪乃紗衣,由羅カイリ
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/05/01
- メディア: 文庫
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〈彩雲国物語〉16冊目、本編13巻。
ほとんど半年ぶりだったので、細かい動向忘れた……。
若輩は何やっても後手後手、という容赦のなさには好感が持てる。宮廷内からはどんどんと味方がいなくなっていく一方で、各家中枢には案外親王派が増えてるというのが今後のミソか。
Excel2007でヒートマップを作る
上の人がヒートマップを作りたいというので、Excel2007から搭載の条件付き書式で作成。いつも値の非表示のやり方で詰まるので、最初からメモ。
Rでクラスタリングからやってもいいんだけど、その辺の処理は既にSPSSでやってあったので、そのデータを援用。SPSSでヒートマップ書けないらしいですね、謎。
[条件付き書式]→[カラースケール]→[その他のルール]で[三色スケール]を選択。
最低値、中間値、最大値を適宜決める。マイクロアレイのヒートマップなんかだと緑、黒、赤で振っているものをよく見るけど、色覚異常に優しくないので却下。緑、黒、マゼンタだといいらしいですよ。マゼンタはrgb(236,0,140)で(wikipediaより)。
このままだと値が邪魔なので、セルの書式を弄って値を非表示にする。
右クリック→[セルの書式設定]→[ユーザー定義]で種類を";;;"にすれば値は表示されなくなります。戻すときは分類を[標準]に。
先方はExcel 2003しかもっていなくて、カラースケールを表示できなかったので、PDFに出力して渡す。
MS Office 2007系はこういう視覚化については優れてますね。リボンも直感的に操作できるようにという工夫の末に実装されたものだけに、それほど混乱することなく使えるし。惜しむらくはWindows Vistaとセットでとられることが多いことか。XP上で操作してるの目の前で見ておきながら「でも2007ってVistaじゃなきゃ動かないんでしょ」と言う人もいるくらいだし。
写真はrand()で適当に生成した乱数に0〜0.5〜1で色を振ったもの。クラスタリングはしてません。
天体の回転について
天体の回転について (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)
- 作者: 小林泰三
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2008/03
- メディア: 単行本
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割と人に見られるのが恥ずかしい表紙。
表題作は表紙そのまんまだというから困る。一番簡潔にあらすじを説明するなら、ませた少年が語尾にハートをつけて話すようなバーチャル・エレベーター・ガールの導きで天に昇り、ついには太陽系を飛び出していく話、だもんな。
収録作
- 「天体の回転について」 〈SFマガジン〉 2005年2月号
- 「灰色の車輪」 〈SFマガジン〉 2001年11月号
- 「あの日」 『教室 異形コレクション』
- 「性交体験車」 〈SF Japan〉 2003年秋季号
- 「銀の舟」 〈YOU& I SANYO〉 1997年1〜11月号
- 「三〇〇万」 〈SFマガジン〉 2008年2月号
- 「盗まれた昨日」 〈SFマガジン〉 2007年2月号
- 「時空争奪」 書き下ろし
「銀の舟」など型にはまりきった凡作もあったりで、作品の質のばらつきが大きい気がする。
傑作だったのは「盗まれた昨日」。ある時点で全人類が前向性健忘症になり、以後の長期記憶を外部メモリーに頼るようになった世界の物語。何故かメモリは取り外し可能で、他人のインターフェースとも互換性があるので、たとえば親友とメモリを交換して他人ごっこをするなんて遊びもできたりする。事件以後記憶と、脳を含めた身体が完全に独立したものとして扱えてしまうこの世界だからこそ出てくる疑問――人のアイデンティティは身体にあるのか、記憶にあるのか。