白虹は天をめざす

彩雲国物語―白虹は天をめざす (角川ビーンズ文庫)

彩雲国物語―白虹は天をめざす (角川ビーンズ文庫)

 白虹なんて言われたらスカールしか出てこないですね。最大の鍵を握っているはずなのに出番は少ないし、出てくれば必ず不幸になるという不遇のおっさん。


 蘇芳は補佐の才なんて素敵な評価を受けてたけど、秀麗の補佐は燕青で確定してるしなあ、と思っていたらあっさり独立しましたね。補佐じゃないじゃん。しかもこれだともうほとんど出番なしっぽくて残念でならない。


 ところで、今まで最近読んでる女性向けライトノベルということでマリみてと比べることが多かったですが、実は〈西の善き魔女〉の方が相同性は高いですね。女性向けライトノベル、王宮ものに隠された血筋と、要素だけならば。先日もふれたけれど、構成や手法だったら圧倒的にマリみての方が近い。
 「笑ってごまかすのよ」と平然と言ってのけるアデイルは比類なきヒロインでしたね。フィリエルなんて名前忘れてたし。