ジャン=ジャックの自意識の場合

ジャン=ジャックの自意識の場合

ジャン=ジャックの自意識の場合

 こちらは後述する読書会で扱うのにあわせて読んだもの。
 あっさりとした感想を挙げるとしたら、『Self-Refernce ENGINE』が専門的な理系知識を説明なく使って読者をおいていったように、本作は聖書や哲学者の著作などを説明なく使って読者をおいていく作品だと感じた。そういう対比をした場合に、SREの置いてけぼり感にはどこか爽快さすら感じるというのに、JJの方にはいらだちが募るというのは理系・文系という大まかな区分の適性によるものなのかしら。