SFセミナー2007

 SFセミナー2007に参加。セミナーの参加は三回目。SFコンベンションに出入り参加するようになったのは新月お茶の会に入会してしばらくしてからだということを考えると、東京での生活も随分と長くなってきたもの。

 今回はなぜか本会でカメラ担当をやっていたりで、メモをとっていないこともあって、京フェスのような詳細なレポートはやりません。疲れるし。なんで一般参加なのに最前列でカメラを構えていたのかは、自分でも謎。

 本会一コマ目の奇想天外企画では、雑誌そのものよりも奇想天外が主催していた新人賞のラインナップが気になった。新井素子山本弘のデビューがともに第一回奇想天外新人賞だとか。当時物議を醸したという新井素子文体の選評を読んでみたい。

 バイリンガル企画は去年に引き続き二回目。手際の悪さばかりが目立った去年とは対照的に、中村融さんの詳しすぎる解説とグライア・デイヴィスさんの分かりやすい英語、巧みな語りで結構楽しめる企画に。個人的には、通訳の人が話している隙に会場の写真を撮るグラニアさんの嬉しそうな表情が気になった。

 設定や世界観がSF的、という評判の高橋良輔さんだったけど、本人は別にSFを読んでいるとかではないよう。つまり、高橋さんが目指したオリジナリティやリアリティの方向性が"SF的"という曖昧な言葉の一面を表しているのかも知れない。

 四コマ目はは集まったゲストそれぞれが個性的でとても楽しいものに。5月中に異形コレクションを少し読んでおかないといけないので、励みになった。

 早い夕飯を食べたり、企画で使うプロジェクタを借りに研究室に行ったりしてから合宿へ。
 合宿ではJコレ、ファン交、ヒューゴー賞にSF研企画を回る。
 円城塔さんは日本のイーガンみたいな感じだろうか、刊行が楽しみ。Jコレ部屋で何より面白かったのが塩澤編集長の人柄だというのは、いつものことか。肩の力抜けすぎです。
 SFファン交流会の本棚企画は予想以上の大盛況で、やってる方としても驚いたやら、嬉しかったやら。書籍整理術というよりも、本棚拝見します企画になってしまったのは、想定の範囲内です。ソフトにかけるコストの一割くらいはハードに割くか、さもなくば諦めて処分するかしなさい、というのが理想の結論のよう。
 ヒューゴー賞企画では、アンサンブルの皆さんがノミネートされたノヴェラのあらすじを紹介してくださる。スワンウィックはやっぱり面白いようなので、オリジナル短編集でも編まれないかしら。
 最終コマ=エンドレス部屋は大学SF研企画へ。時節柄、新歓活動の話が中心で、あまり日常的な活動に話が及ばなかった気がするのは少し残念。今年は、大学に入ってはみたけどSF研がない! という人たちが結構いて、どうやったら人が集められるか、そもそも大学SF研である必要があるのか、という話も。特に後者は今後のファンダムへの関わりで参考になった。

 そのあと大広間とかに顔を出してみたあとで、元田中邸ゲーム(?)に興じる。京フェスの〈×の人〉に引き続き、〈アンドロ羊読んでない人〉という不名誉な事実が暴露さる。それにしても、このゲームは面白い上に色々有益な情報が出てきますね。