ヨーロッパ

 卒業旅行ということで、教養の時の友人たちと4人でヨーロッパへ。現地5泊でベネルクス三国+オーストリアの4カ国を回るという一見きつめの日程だったが、公園やカフェで道行く人を眺めながら大学生活を振り返ったりと、結構余裕はあったし、要所要所は押さえられたはず。

 母国語が使えない中を結構適当に歩いていたので、間抜けな失敗もいくつか。
 マクドナルドでセットを注文したら、なぜか"What's your name?"とか聞かれて困惑する。他の店員に応対されていた友人の話からするに、本当は"Ketchup or mayonnaise?"と言われていたのだった。ポテトにマヨネーズなんて使わないだろ、普通。それでも、名前を答えようとした自分はやっぱり間抜け。
 地図を適当に見ながら歩くものだから、博物館を王宮と間違えたり、オペラ座を駅舎と思いこむなんて無茶苦茶な勘違いも何回かしてしまう。大体その晩に地図で確認しては笑い話にしてしまうのだけど。少なくとも、オペラ座の周りに線路が走ってないことくらいは気づくべきだった。

 パック・ツアーではなく、飛行機とおおざっぱな電車の時間だけを決めた気まま旅だったので、街並みものんびり眺められた。オランダでブレーキなしの自転車を目にしては行き交う自転車に注意してみたり、ブリュッセルのカフェでベルギー・ビールを片手に大学生活を振り返ったりと、ゆったりと流れる時間を堪能した。

 これからは一週間音信不通になるなんてありえないだろうし、大学生活の最後にふさわしい旅行になった。