親切がいっぱい

親切がいっぱい (ハヤカワ文庫JA)

親切がいっぱい (ハヤカワ文庫JA)

 犯罪者すらも職業登録で管理される社会で、公認ヤクザに追い出されそうになるボロアパートの住民たちと、そこに紛れ込んだ変な宇宙人の繰り広げる日常。日常系の走りだったりするのだろうか。
 どこか抜けてる脳天気住民たちの何気ない会話の端々に、設定がきちんと活かされている完成度の高さが素晴らしい。