日本沈没 第二部

日本沈没 第二部

日本沈没 第二部

 色々かければいいのだが、整理している時間もないので。

 物語の広がりに対して、分量が少なすぎたのではなかろうか。1.5倍くらいはあってもいいから、もっと周辺のエピソードについては書き込んで欲しかった。第一部の持っていた個人と組織の構図の厳しさに比べると、描写が組織よりになったにもかかわらず、個人の力が大きくなっていたように感じた。
 政治という泥沼を避けなかったのは英断だが、その分作品の展開が歯切れの悪いものになってしまったのだろうか。

 あと、谷甲州の作品は実は読んだことがないんだが、印象から受けるとおり山が好きなのだろう、ということがよく伝わってきた。