電気泳動

 最近PCR電気泳動を使う実験が多い(イネとカイコという違いはあるものの、RT-PCRの実験を連続してやったので、当然ともいえるが)。教養のころは、唯一の生物系実験でPCRをやれて(しかも、手作業)はしゃいだ覚えがあるが、いい加減慣れてきた。
 PCRはいいにしても、電気泳動は何故未だに目視で行っているのだろうか。流して分離を見るという意味では、クロマトグラフィーと大差ないものだと思っているんだが、例えば液クロならHPCLがあるように、電気泳動も機械化・高速化できないものか。濃いゲルに高電圧をかけて、バンドの距離や濃さも機械に読み取らせれば、HPLCと似たようなことができると思うのだが。ACTIN-cDNAの泳動結果を見て、大体バンドが揃ってるからO.K.というのでは納得いきがたいものがある。

 とか言いながらも、アンチテーゼも考えてしまう自分。

  1. 高電圧をかけるには100Wの電源供給では足りず、手軽に出来ない。
  2. そもそも電気泳動の前のPCRでムラが出る以上、機械で厳密に読み取らせる意味はない。

 どうなんだろう。