俺の妹がこんなに可愛いわけがない2

 相変わらず妹桐乃から妹ゲーを押し付けられて夏休みを過ごす京介。驚異の鈍感力で幼馴染の心境変化にも気づかないまま妹の友人にフラグを立てたりと、エロゲー主人公への進化を着々と遂げる彼の次なる課題は、妹たちと夏コミへ行くこと。
 地雷に囲まれつつある京介の修羅場はとりあえず置いておいて、今回爆発したのは桐乃。クラスで人気者のプロモデルと、妹ゲー専門エロゲーマーという二束のわらじをギリギリ続けていた桐乃だったが、よりによって夏コミ帰りに「親友」と出くわしてしまう。これまた「親友」がヤンデレタイプだったから、さあ大変!

 桐乃が兄の助けを借りて自分の趣味を受容して幸せになりつつあるところでオタバレ、という骨格は一巻と変わらず。前巻以上に典型的な嫌オタク対親オタク構図が構成されて、気持ち悪さは相変わらず。

 二巻になっても相変わらずツンな桐乃(妹ゲー専門の理由すら自覚してない)と、エロゲ主人公化が進む京介にニヤニヤしながら三巻を待つ繋ぎ的な巻だった。