バッカーノ!

 ひょんなことから研究室の人に借りてバッカーノ!

 まずはとにかく一巻。。第9回電撃ゲーム小説大賞受賞作品なので、もちろん一巻物として書かれていて単体の面白さもさることながら、俺に目をつけてくれたらもっともっと面白いものを書いてやるぜ! と言わんばかりに世界観に広がりを持たせてアピールしているけれど、でもそれが行きすぎて不快になるほどでもないという絶妙なバランス感覚が素晴らしい(どんな読み方してるんだ、自分……)。
 続刊も、大量に奇人変人を投入して彼ら彼女らが絡み合う複雑なプロットを仕立てながら、さりとて読みづらくもなく勢いで押し通す無茶苦茶さが魅力。