Boy's Surface

Boy’s Surface (ハヤカワSFシリーズ―Jコレクション)

Boy’s Surface (ハヤカワSFシリーズ―Jコレクション)

 収録作

 黄色い本こと『Self-Reference ENGINE』に続く円城塔の短篇集。前作と違い連作ではないので、全体通して雰囲気を楽しむ、というわけにはいかない。
 ちょっとでも理解できたと思ったのは「Boy's Surface」のみ。これってリアル・フィクティブ・ARToolでしょ*1。とはいっても、章題になってる座標の仕掛けとかまでは解けてないんだけど。



 後になるほどわけがわからなくて、Gernsback Intersectionに至っては話の筋すら追えませんでした。知り合いの物理屋にでも読ませて解説してもらおうかしら。

*1:動画の出来が良すぎて、かえって伝わらなさそうなので野暮な解説をば。ARToolは、特定のシンボルを認識してモニタ上で三次元映像を重ねることができるプログラム。現状でArgument Real(拡張現実)を最も手軽に実現できるツールだと思います。この動画では、正方形の台座に描かれたシンボルを読み取って初音ミクの映像を重ねてます。