マリア様がみてる キラキラまわる

マリア様がみてる 30 キラキラまわる (コバルト文庫)

マリア様がみてる 30 キラキラまわる (コバルト文庫)

 『マリア様がみてる』はファンタジーである。――らしい。
 (中略)「ミステリー」等々、いろいろ呼んでいただいております。
(後書きより)

 いつかの『このミステリーがすごい!』に1位で提出したのは新月お茶の会ですな。面白けりゃいいのよ、きっと(ミステリなみなさん、怒らないで)。


 やっと瞳子周りがおちついたので、現役三薔薇家族勢揃い+αで和やかに遊園地。途中で次々に人が入れ替わって……というのは著者の十八番。なんというか見てて楽しくなる。さらっと志摩子さんのすごい秘密がカミングアウトされてましたけど、どうすんだろ。
 それにしても、いつになったら祐巳世代は「さん付け」をやめるんだろう。いくらお嬢様学校だと言っても、ちょっと堅苦しくないかしら。上の二世代はいずれも呼び捨てだし。
 あと、ちらちら怪しげな言動の柏木王子。祥子が卒業しても瞳子つながりで絡みはありそうだし、注目かも。