移動都市
- 作者: フィリップ・リーヴ,安野玲
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2006/09/30
- メディア: 文庫
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ひょんなことから平凡な少年トムは陰謀に巻き込まれ、不思議な少女とともに様々な出会いと裏切りを経験する。こう書くと正当派ジュヴナイルのようだけど、終盤の惨劇は子供に読ませるべきではなかろう。二人称、三人称、不特定関係なく、とにかく人が死ぬ、死ぬ、死ぬ。四部作の第一部ということだが、伏線張る余裕もないくらいに死んでる気がする。このあとどうやって続くのか?
ところで、何カ所も「ここは笑うところなの?」とつぶやきたくなるような場面があったのだけど、京フェスで堺三保さんが言っていたように、イギリス流のユーモアは日本人には通じないと言うことなのかしら。
ストーリー自体は、死人の数を除けばふつうのジュヴナイルで、それなりに楽しめた。