七王国の玉座5

七王国の玉座〈5〉―氷と炎の歌〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)

七王国の玉座〈5〉―氷と炎の歌〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)

 〈氷と炎の歌〉シリーズは、まず間違いなく、最高のファンタジー小説の一つとなるだろう。
 第一部を読了したばかりで興奮冷めやらないということもあるが、今まで読んできた中でも最も面白いのではなかろうか。

 名誉はそれのみでは狡猾さに勝つ事はなく、どんなに聡明であっても激情に狂わされないことはない。冷酷さすら感じさせるほどに、この作品は一切の妥協も許さない。

 非情な運命が次は誰を裁き、誰を救い、七王国をどこへ連れて行くのかが気になってしょうがない。