瀬名秀明対談

 日曜は学祭二日目。午前中はタロット占いに詰める。客の風貌からは予想しにくい内容について頼まれたりするのはなかなか面白い。外見に囚われては駄目である。

 午後は立花隆ゼミが主催する瀬名秀明×櫻井圭記対談をちょっと聴きに行く。実は瀬名の著作は全く読んだことがないのだが、今回の対談で『デカルトの密室』に詰め込まれた情報量の多さを知り興味が湧いた。期せずして叙述トリックの肝をばらされてしまったが、ネタバレが恐くて対談なんか聴けるか、というところ。
 作家やシナリオライターなど、創作に関わる人間に要求される(?)素養の深さとアンテナの広さをかいま見ることができる企画だったように思える。もちろん、多くの人の創作について語る批評家はその上が必要なわけで、自分はただのヒヨッコでしかないのだ、と思い知った。