SF放談

 本日はSF関係の友人たちと、ベストSF2006及びオールタイムベスト06の結果について色々と語る会が執り行われた。オールタイムベストを眺めてて思うのは、どうも昔の日本SFは好みに合わないということ。「百億と千億の夜」も中学の頃に読んだがあまり感銘を受けた覚えはないし、「果てしなき流れの果てに」は昨年読んだばかりだが、大風呂敷を広げた割に小さくまとまったという印象のみ。そもそもその年代のSFをあまり読んでいないので断定的なことは言えないが、数十年変わらない二強に対してこう思う自分はSF的には変わり者なのだろうか。
 各所で言われてることだろうが、海外の「ハイペリオン」「同二部作」「同四部作」は集計の大問題。自分はまだ「ハイペリオン」のみしか読んでないが、全然話が終わってないこの段階のみに票を入れる人はいるのだろうか。多分、最低でも二部作のつもりで投票してる気がする。

 それにしても、古いSFが強い。若手があまり投票してないのも一つだが、数少ない若手も結構昔のに入れてる。最近の本だって面白いのは多いが、やはりオールタイムともなると、時間の重みが加味されるのだろうか。

 帰りに、紀伊国屋で「ページをめくれば」ゼナ・ヘンダースン(河出書房 奇想コレクション)他数冊購入。Jコレと文庫以外の版型を買ったのは久しぶりだ。