ググるさんと記憶のインデックス化

 絶対にググるさんって擬人化されてると思ったけど、いないし。なんでだー。


 閑話休題
 時折、パソコンに詳しい人扱いされることがあるのだけど、本当に詳しかったらJava入門的な講義を二回も不可ったりはしないですよ。たまたま興味の指向と周囲の環境から、あれこれ単語を聞きかじっていて、○○は何するもの、といった断片的な知識だけが埃のようにたまっているだけ。
 ただ、この断片的な知識というのがすごく重要で、ある局面で○○を使うと便利らしい、ということを知ってさえいれば、ググるさんに投げればそれなりに詳しい情報を教えてもらえる。若干泥縄的なやり方ではあるけれど、何も知らないでいるよりはずっと効率的に局面を乗り越えられたりすることも。もともと必要に迫られないと腰を上げない性格なので、とりあえず便利そうなので概要だけさらって、あとはいざとなったらググるさんに訊けばいいや、というままにしてるものは結構ある。

 一方で、PubMedで調べ物をしようとして、そのことを描写する適当な単語が思いつかずに途方に暮れることも多々。そう言うときは比較的関連性が近そうな論文調べて、そこで一般的な表現を見つけてPubMedに投げて……を繰り返してやっとの思いで目的の検索結果を得るしかない。

 こんな状況を眺めてみて、ふとデスクトップ検索と似てるな、と感じた。インデックス化されてるところは効率的に検索がかかるけど、インデックス化されてないところは時間がかかる(らしい、アルゴリズムはよく知らない)。つまるところ、僕らはそれほど重要でない・緊急性の高くない情報についてはインデックスだけを自分の記憶にとどめ、その実体をインターネットという外部記憶におくことで、ネットの膨大な情報に対処しようとしているんじゃなかろうか。

クリスタルの再会

クリスタルの再会 (ハヤカワ文庫JA ク1-118 グイン・サーガ118)

クリスタルの再会 (ハヤカワ文庫JA ク1-118 グイン・サーガ118)

 この女の人だれ?


 ヴァレも加わってパロらしい同じ内容を繰り返すばかりの会話が花開くのやら、本領発揮のマリウスやらを懐かしんでいたら、第二話のタイトルに泣かされた。今回は良くも悪くも泣かされた巻でした。リンダとの再会は67巻の再来をちょっと期待していただけに、肩すかしというか、リンダの扱いが可哀想すぎるというか。
 ブランは210巻くらいになってグインの下にはせ参じるフラグが立った感じ。


 栗本薫の適当っぷりは相変わらずで、ローダンがひところは本国ドイツで月刊だったとか言い出してますが、実際のところは週刊だし今のところほとんどペースは落ちてないのですよ。ヘフトといって、日本で言う週刊漫画的な週刊小説文化がドイツにはあるんだそうな。ワールドコンでローダン研究会の人に2400巻をいただいたけど*1、中閉じで本編は100p弱、他に用語解説やら色々おまけがついてる感じ。以前故松谷健二氏が言っていたような品のない広告はパッと見た感じだと目につかないものの、ローダンや他のヘフトらしきものの広告が途中のページに入ってたりはする。
 なんにせよ、グインだけで月産400枚に加えて他の小説も書いてるペースは誰にも真似できないですが。

*1:若いローダン読みを見るとうれしいらしくて、Hamacon2の時も良くしていただいた。感謝!